ペ・ドゥナさんは、韓国のみならず日本、さらにはハリウッドでも活躍する実力派女優です。今年で45歳となりますが、彼女の独特な演技力は国内外で高く評価されています。ポン・ジュノ監督や是枝裕和監督など、名だたる監督たちに愛されるその魅力について迫っていきましょう。
最後までお楽しみくださいね!
ペ・ドゥナのプロフィール
名前 | ペ・ドゥナ |
生年月日 | 1979年10月11日(45歳) |
出身 | 韓国ソウル特別市 |
身長 | 171㎝ |
血液型 | O型 |
職業 | 女優 |
デビュー | 1998年 |
事務所 | GOODMAN STORY |
母は舞台女優のキム・ファヨンさん、兄はCM監督のペ・ドゥハンさんという芸術一家に生まれたペ・ドゥナさん。しかし、芸能界入りのきっかけは街中でのスカウトでした。その後、モデルとして活動を始め、自然と女優の道を歩み始めました。
1998年にカタログモデルとしてデビューすると、翌年にはテレビドラマ「学校」でKBS演技大賞新人賞を受賞。さらに、映画デビュー作「リング・ウィルス」(1999年)では貞子役を演じ、一躍注目を集めます。
是枝監督の日本映画「空気人形」での活躍
ペ・ドゥナさんは、2009年に是枝裕和監督の日本映画「空気人形」に主演しました。
この作品で彼女が演じたのは、中身が空っぽのラブドール「のぞみ」という難しい役どころです。
のぞみは人形でありながら心を持ち始め、人との繋がりや愛を求めて葛藤する姿を通して、観客に「人間とは何か?」を問いかけます。
ペ・ドゥナさんは、言葉少ない役柄ながらも表情や仕草で感情を細やかに表現し、観る者を魅了しました。
また、彼女の透明感あるスタイルと人形のような美しさは、映画全体の芸術性を一層引き立てています。
個性的なファッションも、モデル出身の彼女だからこそ着こなせ、芸術的な人形になれたのだと思います。
日本映画「空気人形」のテーマとは?
是枝監督はこの作品について「孤独な現代社会への寓話」と語っています。
作中では、ラブドールの持ち主をはじめ、孤独に生きる人々の姿が描かれています。
ラブドールのぞみの所有者は、現実の女性と対話すること、付き合うことを面倒くさがり、気付くと歳をとり孤独で一方的にのぞみに話しかけ、のぞみの気持ちはお構いなしで、好きなように扱い癒しだけを求めます。
その他の登場人物も、孤独で人との繋がりが薄れた社会を浮き彫りにしています。
しかし人形であるのぞみは心を持ち、自分の役割が他者を満足させるだけの存在であることへの葛藤と、「人間とは何か?」と探求していきます。
また、ビデオ店の店員と恋に落ち、恋する楽しさと苦しさを経験します。
使い捨てられた山のように積み上げられているラブドールたちと、ラブドールの生産光景はある種残酷で、消費社会への風刺としても訴えています。
映画「空気人形」は、「他者への共感とつながりの大切さ」「存在意義を探求することの重要性」「愛の価値とその儚さ」を考える良いキッカケとなる作品です。
是枝監督との関係とカンヌでの評価
是枝監督は、2001年の映画「子猫をお願い」でペ・ドゥナさんの演技に魅了されました。
その後、自身の作品「空気人形」への出演を熱望し、ラブコールを送り続けたそうです。
「空気人形」は、哲学的なテーマやファンタジーの要素、人形の視点から人間社会を描くという斬新なアプローチが評価されました。
そして、カンヌ国際映画祭の「ある視点」部門で上映されました。
この部門はアート性や革新性の高い作品を対象としています。
この作品によって是枝監督の創る独創性の世界を、カンヌから世界に広める大きなステップとなりました。
また、ペ・ドゥナさんの斬新な演技と哲学的なテーマが評価され、国際的な注目を集めました。
ペ・ドゥナの恋愛事情と結婚の噂
2014年、イギリス人俳優ジム・スタージェスさんとの交際が報じられたペ・ドゥナさん。
しかし2015年には破局が伝えられ、現在は独身であるとされています。
ソウルで行われた、二人が出演した映画「クラウドアトラス」のプレミアの後に、二人が一緒にいる様子や腕を組んで歩いている姿が目撃されました。
このことに対してペドゥナさんのマネージャーは、交際を否定し良い友達と話していました。
しかし、ペドゥナさんは、「彼は私の恋人です」とあっさり潔く認めたのです。
一度も交際を否定したことがなかったようです。
こうした素直な性格が、彼女の演技にも表れているのかもしれませんね。
まとめ:ペドゥナという女優の魅力
ペ・ドゥナさんは、韓国から日本、ハリウッドへと活躍の場を広げる中で、唯一無二の存在感を放ち続けています。彼女の作品を観るたびに、観客はその演技力と人間味に引き込まれるでしょう。
今後も彼女がどのような役を演じ、どのような新しい表現を見せてくれるのか、非常に楽しみですね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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