占いとは当たるのか?「このままでは引きこもる」と言われた息子

心と占い

仮面浪人。
それは、今いる大学に在籍しながら、別の大学を目指すという選択。
長男がそれを言い出した時、私は正直困りました。
「失敗したらどうなるの?現実的に仮面浪人で成功している人はいるのか?」
そんな不安を抱えて、私は新馬場にある「マッサージ+占い」をしてくれるお店に行きました。

そこで告げられたのは、「このままだと引きこもる」という言葉でした。

受け入れられなかった浪人という決断

長男は、現役で首都圏の理系私大の中で、安定した評価を持つ中堅校に合格しました。
本人からしてみても第1志望の大学で、夫は自分の子が現役でその大学に一般受験で入れたことに大喜びでした。

しかし本人は駿台予備校からの勧誘はがきを手に取り「浪人したい」と言ったのです。
私は冗談だと思って聞いていました。なぜかというと、長男が浪人してまで勉強をするほど”勉強好きな子”と思っていなかったからです。

受験生の間、英語こそは飛躍的に東進ハイスクールに通って伸びましたが、他の教科はそれほどでもなく、高校の成績は、好き嫌いで勉強していることが歴然でした。
昔から気分にムラがある性格であることも、我息子として理解していました。
入学金も振込して今更何を言ってるのか?夫も大学に行き始めれば気持ちは変わると長男を説得し、一旦は、合格した大学に通う姿勢をとったのです。

仮面浪人を受け入れられず占いへ―占いは当たるのか?「引きこもる未来」の予言

大学に通い始めた長男は、日に日にふさぎこんでいきました。
大学から帰宅すれば、「理系なのに微分積分もわからないやつが大学にいるんだよ」と自分が通い始めた大学が、いかにして理系の中で低レベルであるかのようなアピールばかりして、勉強机に向かう日々。そのころから長男は、大学再受験を考えていたのでした。

大学に通いはじめても、勉強ばかりしている長男でしたが、あるとき私は、「理系の大学って勉強ばかりするんだね。バイトとかみんなしないの?」と聞いたところ、「みんなはバイトしているよ」「えッ!?あなたはしないの?」「だって、勉強忙しいから、来年大学受験するし」と言うのです。
「え~ッ?!決めたの?」「ウン、決めた」と長男の決意が固いことを再認識。

夫は「今は勉強してるけど、自分の限界を感じたら、今の大学に向き合うよ」と言って、さほど心配はしていない様子。
私は、長男に「二足のわらじは履けないだろう・・・」と思いロミロミマッサージをしながら身体から伝わるエネルギーを感じ取り、将来を予言するという占いにいきました。

そこで長男は将来「大学を辞めて引きこもる」と予言されたのです。

信じたい気持ちと不安のはざまで、再び占いへ

占いにすがったはずが、占いの言葉が逆に悩み事に変わった瞬間でした。
お金を払って悩み事を増やしてきたのか・・・もう、しばらく占いすることは辞めようと心に決めながらも、やはり長男の事と占い師の言葉が気になりました。

しばらくモヤモヤした日が続きましたが、意を決して、やはりこんな時にはただすけさんを頼ろうと思いました。
その頃、ただすけさんの占いサロンは場所的に遠くなっていたこともあり、行くことを躊躇していました。遠くまで足を運ぶのだから、もしネガティブなことを言われたら、その対処法も聞けばいいと思い鑑定に臨みました。

気合を入れて行った”ただすけさんの占い”では、意外な事を言われたのです。
「長男さんは、将来大学教授かな?何かを成し遂げる有名な人になります。だから今は長男さんのやりたいようにやらせてください。人から言われても、自分で納得しないと、モチベーションが上がらないので、仮面浪人したいと言ってるなら仮面浪人して、どこか大学は受かりますよ」と。

二人の占い師さんの言葉は真逆でしたが、私次第でどちらにも転ぶという意味だったのかもしれません。

親としてできることは、当たる占いをするのではなく、静かに見守ることだった

占いの未来は、その時々の状況によって変わるといいます。

ロミロミマッサージの占いに行ったとき、私は「長男には、受かった大学に通ってほしい」という気持ちが強すぎて、少し口うるさくなっていました。
私の体に滲み出ていたその”焦り”を感じ取って、「このままだと引きこもるかもしれない」と占い師は警告してくれたのかもしれません。

一方、ただすけさんの占いに行ったときの私は、「もし引きこもりになるくらいならば、仮面浪人でも浪人でもなんでもいい。今、自分ができる事は何なのだろう?」と気持ちが落ち着いていました。

そのとき私は思いました。占い結果も、自分の状態次第で変わるのかもしれないと。
だからこそ、「仮面浪人したい」と言う長男の気持ちを尊重し、
”口出しせずに静かに見守り、必要なときだけ支える”と心に決めました。

難関大学に合格ー占は未来を決めるものではなく”心の選択肢”

渦中にいた頃はいろいろな事があり長かったのですが、息子が仮面浪人を経て難関大学に合格した瞬間は忘れません。
あんなに反対していた夫も、まさか自分の息子が学歴で自分を超すとは夢のようだと喜び、祖父母達も大喜びでした。

本人の努力は勿論ですが、息子を信じることで結果が良くも悪くもなることを、占いが教えてくれました。

占いは、未来をきめるものではなくて”心の選択肢”。
ネガティブな結果は、きっと今の自分の心の映し鏡。
ポジティブな結果は、未来に進みための優しい後押し。

占いがどう出るかよりも、自分が何を信じてどう動くか。
そう思えるようになった今、”自分の選択が未来をつくる”と信じられるようになりました。

 

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