認知症の父が消えた夜、占いが教えてくれた”真実”

占い

認知症の父が突然行方不明に。
警察や病院の情報だけでは埋まらなかった”空白の時間”を、私は占いを通して知る事になりました。
不安と疑念、そして小さな救い。これは、家族の危機と向き合った私の実体験です。

父が帰宅しなかった夜ー認知症を再認識

父の認知症は、少し離れて暮らしていた私が一番認識していたのかもしれません。
昔から父は、怒りっぽい性格ではありましたが数年前から、その傾向は悪化していきました。
耳が遠くなり、母との会話もままならなく、度々怒ってみたり聞こえたふりして胡麻化して茶化してみたり、様子は明らかに変でした。

しかし身近に暮らしていた家族は、父の困った行動にばかり焦点を当て、原因を探ることにまで考えは及ばなかったようです。父は90歳で年齢的にも「忘れることは仕方ない」「耳が聞こえないから怒ることも仕方ない」と父の行動に腹がたつことは多々あっても、それが脳の機能が低下していく病気という認識は薄かったようです。

身近な家族が、父の日常生活や外出に付き添いが必要とは思っていなかったようで、その日父は一人で外出して帰宅しませんでした。

事件かもしれない・・・私の心に渦巻いた最悪の想像

午後11時になっても帰宅しない父。まだまだ寒い長野の2月の夜、「どうか暖かいところで一晩過ごしていますように・・・父が無事でありますように」と祈る気持ちで夜中車で3時間半、車を飛ばして長野の実家に向かいました。

実家に向かっていた途中、事情をお話して捜索していただいていた警察の方から連絡が入りました。
早朝土手を走っていた方が河川敷で倒れていた父を見つけ、救急車を呼んでくれて病院に搬送されたと。
私は搬送された病院に、そのまま向かいました。

父は軽度の低体温症で凍死の直前でした。一般的には体温が約28℃以下になると、命の危険が非常に高くなるとされています。父は32℃でした。
寒さで震え、顔色も血色がなく危険な状態でした。肋骨は折れてそれと同時に、衣服には沢山の小さなトゲがある「ひっつき虫」だらけで所々血が付いていました。

「”ひっつき虫”はともかくとして、この血は何なんだ?」と衝撃的な衣服から私の妄想はさらにエスカレート、事件に違いないと思い始めました。

父の言葉から・・・占いにすがった理由

父の回復は順調で、想像していたよりも早く退院できました。
帰宅した父は、嬉しそうに大好きな饅頭を食べてご機嫌でした。
そこで、父が行方不明になった日に起きた出来事を聞き出そうとしました。

父は、「あの日、パチンコ屋が定休日だったんだよ。それで、かつやに行ってカツ食べて、ばーやん(母)が迎えに来るのを待っていたんだよ」と話しはじめました。
その後、いくら待っても母が迎えに来ないので、近くのマッサージ屋さんに入り寝てしまったと。閉店になり帰ろうとしたら靴がなくて、誰かが父の新品の靴を履いて帰ってしまったので靴を履かずに歩いてきんだといった内容でした。

病院に搬送されたとき、確かに新品の靴だけがなかったのです。
しかし、同じことを何回か繰り返して聞くと、靴は河川敷で自分を見つけてくれた大将が持っていったと内容が違っていることもありました。

ただ私が一番知りたかった事は、靴よりも父が「自分で河川敷に転げ落ちたのか?」「誰かに落とされたのか?」といったことです。
そこを聴くと覚えていないと話す一点張り。一向にわからず、ただすけさんの占いに頼ることにしました。

占いが教えてくれた”真実”と、父の状態

ただすけさんの占いは、必要以上に心に寄り添う訳ではなく、淡々と状況を確認しながらみてくれました。
その日の父から、「マッサージ店は見えないけれど、枝が沢山ある林みたいな場所を、靴を履かずに走っている姿が見える。パニック状態です。」続けて私が「誰かに追いかけられているのですか?それとも怪我をさせられたりしていませんか?周りに人はいますか?」と聴くと「いえ、一人です。一人で走っています」と見えた事を話してくれました。

ただすけさんの占いは、映像となって見えたこと感じた事を伝えるスピリチュアル鑑定です。
過去は大体言い当てますが、未来に対しては状況によって変化していくものなので、全て当たる訳ではありません。
しかし現在の状況で未来を見るため、鑑定結果が良くない場合はアドバイスを頂けます。
また、ただすけさん自身の体調や日によっても冴えている時とそうでない日もあるようなので、そんなことを鑑みて毎回見てもらっています。

ただすけさんの鑑定から、父のことは事件性がないことを確信しました。
私の中の妄想や疑念もかき消されて、安心した瞬間でした。
それと同時に、やはり父は認知症であり、日常的にサポートが必要な状態であることを再認識しました。

家族の危機を通して思う、占いの意味と心の支え

私にとって占いは、当たり外れではなく、「心の整理」に意味があります。
心がモヤモヤして、考えがまとまらない時、疑心暗鬼になった時、また自分の考えと照らし合わせて、どんな方向に進めていくか決める事ができます。

占いでの結果がイマイチであっても、ならばそうならないために今何をすべきか?考えるヒントをいただくことができます。
そうして、未来を明るいものにするためのツールでもあります。

認知症と向き合う毎日は、思い通りにならないことばかりで、時には心が折れそうになります。
でも完璧じゃなくていい。誰かの言葉に支えられたり、占いのような小さな光を頼って心の支えにしてもいいと思います。
大切なのは、あなた自身が元気でいられること。
あなたが笑顔でいられることが、家族の安心にも繋がるのです。

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