推し活とは?年齢は関係ある?日本と韓国の違いから見る「応援する生き方」

韓流コラム

最近SNSで、「いい年して推し活してるおばさんは痛い」とか「おばさんはなんでイケメンが好きなの?」といった声を見かけます。
でも本当に「年齢」で好きな事を制限する必要はあるのでしょうか?

この記事では、「推し活とは?」「推し活に年齢って関係あるの?」
そして、「韓国と日本の推し活文化の違い」について考えていきます。

推し活とは?

「推し活(おしかつ)」とは、自分な好きなアイドル、俳優、歌手、アニメキャラなどの「推し」を応援する活動全般をいいます。

活動の内容は

  • ファンクラブに加入する
  • ライブやコンサートに参加する
  • グッズを購入・収集する
  • 推し活バッグやうちわを手作りする
  • SNSで推しを投稿する

こうした活動を通じて「好きな気持ち」を形にするのが、推し活の魅力です。
近年は「趣味」や「ファン活動」を超えて、生き方の一部として推し活を取り入れる人も増えています。

推し活といとこの人生

少し個人的な話となりますが、先日、いとこ(享年56歳)が旅立ちました。
彼女は若い頃から稲垣吾郎さんを推し続け、独身を貫きながらも充実した人生を送りました。

葬儀の際、彼女の戒名には推しの名前の漢字が入っていました。
それは「ただの趣味」に留まらず、彼女の生き方そのもの「推し活=人生」だった証のように感じました。

中途半端ではなく、一つの愛を貫いた彼女の生き方に、私は心から尊敬の念を抱きました。

推し活文化:日本の年齢層

推し活をしている日本人は、10代・20代が中心と思われがちですが、実際には40代・50代・60代のファンも多くいます。
特にSMAPやジャニーズ系のファンは青春時代から応援を続け、そのまま年齢を重ねて変わらず推しを応援し続けています。

ライブ会場では母娘や三世代で推し活を楽しむ姿も良く見られます。
推し活バッグにカラフルな手作りうちわやペンライトを詰め込み、推し活グッズとともに現れるファンたちは、まさに「世代を超えた仲間」と言う感じです。

日本では「長年応援し続けること」が自然に受け入られています。
これは「推しと共に年齢を重ねる」という独自の文化となりつつあるような感じがします。

推し活文化:韓国の変化

韓国では推し活は「若者の文化」と見られやすく、10代〜20代が中心でした。
30代を過ぎると「もう卒業すべきでは?」という社会的な雰囲気があり、50代以上は日本と比較するとまだ少数派となっています。

しかし近年はBTSの世界的ブームで、30代以上のアジュンマ(おばさん)ARMYと呼ばれるファンも増え始め、「年齢に関係なく応援する」という価値観が少しずつ広がっています。

韓国での応援グッズとしては、公式ペンライト(アミボムなど)が定番で、日本の「うちわ文化」との違いも興味深いですね。

推し活:日本と韓国の歴史をたどる

日本の歴史

  • 1960年代ファンクラブが始まり、最初は舟木一夫さん、橋幸夫さん、西郷輝彦さんの「御三家」と呼ばれたスター。
  • 1970年代からアイドルブームとファンクラブが拡大。特に山口百恵さん、ピンクレディー、郷ひろみさん、西城秀樹さんといったアイドルの登場で、ファンクラブ文化が一気に広まる。
  • 1980~90年代はジャニーズと国民的アイドルの登場。ジャニーズの光GENJI、SMAPの登場で「推し活」が一大カルチャーに。
  • 2000年代以降は、多様化とSNSの普及に伴いAKB48や乃木坂46など「会えるアイドル」が登場。
  • 推し活は「会場応援」から「SNSで発信・共有」へと広がり、より身近な文化となる。
  • 「推しと共に年齢を重ねる」文化が自然に根付き40代・50代以上のファンも自然と参加。
  • 母子・家族で楽しむことも多く、世代を超えた推し活文化が根付く。

日本の推し活は、アニメやゲーム同様のコンテンツ産業となって欠かせない存在として長年定着してきました。

韓国の歴史

  • 本格的な推し文化は1990年後半、アイドルグループH.O.T(SMエンタ所属)が最初。
  • 2000年代、東方神起や少女時代などのグループが登場。第2世代アイドルとネットの拡散。
  • 2010年代、K-POP(BIGBANG・EXO・BTSなど)の登場で韓国アイドルは世界市場へ。SNS(Twitter、YouTubu)の普及とともに、推し活はグローバル化。
  • 現在、社会的なステータスをっ持つファンダム
    BTSの「ARMY」やBLACKPINKの「BLINK」などは、世界規模で組織された強力なファンダム。慈善活動や社会運動にも参加するなど、単なる応援を超えた力を持っています。

韓国の推し活は、推し文化の歴史自体が浅いので、推し活年齢が日本よりも低いことがわかります。

推し活をもっと楽しむ小物たち

推し活の醍醐味は「準備時間」にもあります。
バッグやうちわ、ペンライトを自分らしくデコレーションする時間は、まさに幸せの瞬間。
手作り品をSNSで発信して、ファン同士の交流を楽しむことで、仲間が増えます。

透明ポケット付きバッグで“推しカラー”を表現し、手作りうちわでメッセージを伝える。
推しカラーのペンライトで一体感を味わいながらも、ペンライトに推しキャラカバーを作ったりして、他より一歩リードしてみたり。

これらの工夫が「ただの応援」を「自分らしい表現」に変えてくれます。
推し活から生まれるアイデアは交友関係も広め、推し活をするための便利な雑貨まで今は簡単に手に入る時代となっています。

推し活に年齢の壁はない

推し活は、誰かを好きでいる「気持ち」を大切にする文化です。

年齢で区切る必要なんてありません。
推し活は年齢に縛られるものではなく、誰もが楽しんでいい文化です。

人生の中で、好きなものを応援できること自体が、幸せなこと。
いとこの生き方はその象徴でした。

好きなものに囲まれて、好きな人を思い続けて生きる。
シンプルに年齢は関係なく幸福感は一緒なのです。
推しを応援することは、推しに愛を与えて自分が幸せになるだけの事なので、おじさんおばさん、おじいさんおばあさんであろうと、誰にも迷惑をかけることではありません。

まとめ:推し活=生き方

推し活とは、単なる趣味ではなく「生きる原動力」です。
推しと共に笑い、泣き、励まされながら年齢を重ねていく
それは人生をより豊かにしてくれます。
誰もが年齢関係なく、豊かな人生を望んで良いと思います。

あなたにとっての「推し活」は、どんな時間ですか?
ぜひコメントで教えてください