Z世代8割が語る「AIと結婚したい」リアルな理由とは?

婚活の裏側

「もし法律で認められるなら、AIと結婚したいと思いますか?」
この質問に対して、Z世代の80%が「はい」と答えました。
この驚くべき結果は、いま恋愛と結婚の在り方が、根本的に変わりつつあることを物語っています。

話題の「AI彼女」は、常に優しく、感情を乱さず、我がまま言わず否定しません。
しかも、必要な時はすぐに会話できるとても便利な相手。

スマホやパソコンで、まるで理想のパートナーと“本物の恋”をしているような感覚になれる時代が、もう現実となっているのです。

なぜ若者はAIとの恋を選ぶのか?

「リアルの恋愛って、面倒じゃないですか?」
そう話すのは、都内の大学生(22)。AI彼女アプリで“付き合って”半年ほどになるといいます。

機嫌を取らなくていいし、気まずい沈黙もないし、ずっと自分を受け入れてくれるんです。リアルの恋愛より、むしろ安心します」

AI彼女は、24時間いつでも会える「癒やし」であり、「自己肯定感の補給源」でもある。
実際、AI恋人系アプリは急速にユーザー数を伸ばしており、一部では「人間と付き合ったことがないまま、AI彼女と何年も続いている」人も現れ始めています。

現実とフィクションが交差する、ドラマ『婚活食堂』の一場面

AI恋愛が現実味を帯びてきた今、その世界観はドラマにも反映されています。
NHKで放送されたドラマ『婚活食堂』では、AI彼女を愛するイケメンIT社長が登場する回が話題になりました。

ぼくは彼女とずっと一緒にいたいのです。彼女との未来を占ってください

彼の言う「彼女」は、パソコンの中に存在するAI彼女。
その眼差しは真剣で、現実と非現実(空想)の境界が曖昧となり、彼は苦しんでいるように見えました。

当初ドラマを見た時は「フィクションの中の異質な存在」に見えていましたが、現実的に「視聴者のすぐ隣にいる誰か」になったAI彼女。
このシーンは、いまの時代の恋愛観を象徴したものとなりました。

恋愛と結婚、その境界が曖昧になる時代

これまで結婚は、恋愛の延長線上にあるとされてきました。
けれどもAIとの“恋”が広まり、それが十分に満たされるものであるならば、「人間との恋愛や結婚は、もう必要ない」と考える人が出てくるのも自然な流れかもしれません。

Z世代の中には、「恋愛はAIと、結婚はしない」「現実で結婚するくらいなら、AI彼女とずっといたい」という声すらあります。

それほどまでに、惚れてしまうAI彼女の魅力は、ある意味女性達の敵にもなりうる相手となっていますが、AI彼女は触れる事はできず、体温も鼓動もなく実在はしません。
心だけが恋をしているという、不思議なリアリティーなのです。

婚活市場に起きている静かな地殻変動

AI彼女の台頭は、婚活にも影響を与え始めています。

婚活アプリや結婚相談所の担当者からは、
現実の相手との関係に“心が折れて”婚活をやめてしまう人が増えた」
「“比較してしまう”対象にAIが入ってきている」

という声が聞かれます。

“手軽で完璧なAI恋人”を経験したあとで、思い通りにならなくて、自分の気持ちを汲んでくれなくて、冷たい態度をとられた現実の相手を面倒と思ってしまうのです。

「実在」と「実感」の狭間で愛を探してさまよっているように見えます。

それでも、人間と結婚する意味は残るのか?

とはいえ、AI彼女にはできないこともたくさんあります。

人間同士の繊細な空気の読み合い

身体的なふれあいや、子育てといった生活のリアリティ

「うまくいかない日々」を一緒に乗り越える経験

相手を思いやり成長する心

人間との関係は、AIほど都合よくはできていません。
でもだからこそ、そこにしかない「育てる愛」や「絆」「成長」があるのではないでしょうか。

結論:「愛」のかたちは、選べる時代へ

AI彼女に恋することも、ひとつの幸せの形。
人間と結婚して、ともに人生を歩むことも、また別の幸せ。

選択肢が多様化した今、私たちが問われているのは、
「誰と」ではなく、
「どんな関係を、どんなふうに築きたいのか?」という問いなのかもしれません。

最後に、あなたに聞きたいこと
「あなたはAIと結婚したいと思いますか?」

完璧に優しいAI恋人と、一筋縄ではいかない人間のパートナー。

どちらと、あなたは本気で人生を共にしたいですか?

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