「結婚」という言葉の重みは、国や文化によって少しずつ違います。
日本と韓国では「結婚に至るまでのプロセス=婚活」の考え方や文化に違いがあります。
今回は、婚活という視点から、それぞれの価値観や背景、そしてドラマで描かれるリアルな結婚観についてご紹介します。
親が主導する?韓国の婚活スタイル
韓国は家族愛が強く、婚活の場でも親が積極的に関わることがあります。
今でも、儒教の価値観が根強く残っており、「家同士の結びつき」や「親の意向」が、結婚の意思決定に大きく影響しているようです。
挨拶やお見合いの段階で、家柄や親の職業まで見られることや、結婚して親と同居という考え方も今もなお存在します。
例えば韓国ドラマ『愛の不時着』『結婚作詞離婚作曲』でも、「恋愛より家族」が全面に出る描き方をしています。
結婚は二人だけの問題ではなく、「家と家の結びつき」と考える傾向が強いように受け止められます。
本人が主役?日本の婚活と価値観の変化
一方、日本も儒教文化圏ですが、儒教の影響はやや薄れ核家族が進み、婚活への親介入は少なく、結婚は本人中心へと変化してきました。
しかし私の親世代は、まさに韓国のような価値観を持っていました。
実際に私が結婚を決めたときは「どこの馬の骨ともわからない男と結婚はさせられない」猛反対されました。私の両親はお見合いで結婚したのですが、母は周りにすすめられるまま、家柄や役職で決めたと言ってました。
時代とともに価値観は変化してきたのだと、ものすごく実感します。
ドラマにみる婚活の違い:韓国編
韓国ドラマは、婚活よりも「結婚」や「家族の関係」を深く掘り下げて描いた作品が多いように感じます。
以下は結婚を描いた韓国ドラマで面白かった3作品です。
『結婚白書(Welcome to Wedding Hell)』
30代カップルが結婚準備を進める中、直面する現実的な問題や家族との関係を描いたドラマです。
結婚式の準備過程でのストレスや家族間の摩擦がリアルに描かれています。
視聴方法:Netflix
『結婚してYOU』
非婚主義の公務員女性と、結婚に消極的な男性が出会い、結婚支援チームで協力する中で展開されるラブコメディです。
婚活に対する現代の若者の価値観や悩みが浮き彫りとなったドラマです。
視聴方法:U-NEXT
『涙の女王』
結婚3年目の夫婦が直面する問題や、愛情の再確認を描いたドラマです。
結婚生活の現実と理想のギャップに焦点を当てています。
視聴方法:Netflix
ドラマにみる婚活の違い:日本編
日本では、婚活そのものをテーマとした作品も増えています。
マッチングアプリや婚活イベントなど、現代的な方法がリアルに描かれています。
ドラマによって婚活の描き方は様々ですが、私が見て、面白かったドラマ2選をご紹介します。
『婚活1000本ノック』
主人公、福田麻紀さん(3時のヒロイン)演じる南綾子は、かつて自分が本気で好きになってふられたイケメンの元恋人がいました。その元恋人は幽霊となって現れ綾子が婚活で成功しないと成仏できないため、綾子は本気で婚活に挑みます。
そこで繰り広げられる、マッチングアプリでの出会いや結婚相談所の入会、婚活イベントなどが楽しく展開されますが、綾子の体験ごとに成長する気付きとともに、内面が磨かれていくような様子が描かれています。
主人公の楽しい演技にも注目です。
視聴方法:FOD/AmazonPV
『婚活食堂』
主人公の玉坂恵を演じる菊池桃子さんは元占い師でおでん屋の女将です。
このおでん屋に訪れた人たちは、様々な恋の悩みを抱えています。
悩みとお腹の両方を満たしてくれる、菊池桃子さん演じる女将が特に素敵です。
女将の言葉は毎回私の心に響きました。
まさに”婚活につかれた心を癒す”そんな感じのドラマです。
視聴方法:U-NEXT
共通点と相違点:韓国と日本の婚活文化
観点 | 韓国 | 日本 |
親の介入 | 強い(家族主導) | 弱い(本人主導) |
結婚観 | 結婚=家と家の結びつき | 結婚=個人の選択 |
婚活ツール | お見合い・紹介中心 | アプリ・イベント・相談所など |
ドラマ傾向 | 結婚後の価値観・親との関係重視 | 出会い方・恋愛の進展を描く |
まとめ:婚活に映る”国民性”の違い
婚活を通して見えてくるのは、単なる恋愛事情ではなく、それぞれの国が大切にしてきた「家族観」「結婚観」の違いです。
韓国では、家族や社会との“調和”を重んじる文化。
日本では、個人の“自立”や“幸せの形”が尊重される傾向。
婚活や恋愛ドラマを観ながら、そんな文化の違いを意識してみると、新たな発見があるかもしれません。
あなたが共感するのは、どちらの婚活スタイルでしょうか?
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