1980年代後半、日本中が浮かれていたバブル経済の真っ只中で、恋も仕事も全力だった世代がいます。
それは、あの”バブル世代”!
今、婚活を静かに盛り上げているのは、“バブル世代”なのです。
当時を知る方も、ピンとこない若い方も──今回はそんなバブル世代の今の婚活事情を、結婚相談所の視点からお届けします。
あの頃の輝きをもう一度:バブル世代が今恋をする理由
現在、50代の3人に一人は独身ですが、50代から60代の世代的特徴としては、バブル期(1986年~1991年初頭)を経験している人達です。
このバブル時代に青春20代を過ごしたバブル世代は、経済は好景気、就職も引く手あまた、企業も個人もお金がある時代でした。
そしてバブル時代の恋愛の特徴は、とにかく華やか!
出会いは、合コン!ディスコ!デートはイベント!
高級レストランにホテルのラウンジスイート、ドライブは外車。
愛情=お金、プレゼントはブランドなどなど、物質的なもので愛情を量り満足し、男女ともに肉食系が多かった世代!
筆者はこのバブル期学生だったため、それほどバブルの恩恵を受けていませんが、とにかくファッションや髪型は派手で華やか、トレンディードラマを観て浅野温子と優子のW浅野に憧れていました。
そんなバブル世代が、今、人生経験を積んだ上での「最後の恋」を求めて、婚活を始めています。
出会いのカタチは変わっても、恋する気持ちは変わらない
バブル世代の若かりし頃の出会いといえば、ディスコや高級バー、合コン、テニスサークルなどリアルな場が中心でした。
スマートフォンやSNSのない時代、直接の出会いや人との繋がりを大切にしていました。
一方、現代の出会いは大きく変化しています。
マッチングサービス、オンラインイベント、趣味を通じた交流会、50代以上を対象にした出会いの場など、さまざまな選択肢が広がっています。
出会い方は便利になりましたが、「人生を共にするパートナーを探したい」という想いは、今も昔も変わりません。
恋愛に遅すぎることはなく、現代のツールを上手に活用して、自分に合った出会いを見つけてほしいと感じます。
若い頃とは違う、自分にあったパートナーとの付合い方
バブル期を経験し婚活をしていた女性のお話となりますが、新たな形として、結婚にこだわらない方もいらっしゃいました。
その方は、25歳で結婚して47歳で離婚しました。
彼女は寿退職後、家庭に入り夫の帰りを待つ専業主婦となり、家事育児をこなしてきました。
華やかなバブル期のカップル時代とは一変し、夫は釣った魚にはエサをあげない状態。育児もほぼ奥さん任せ。
そんな男性は当時当たり前。
お子さんもいらっしゃったので、離婚は思い止まりました。
しかしお子さんに手がかからなくなった時、ずっとこの先この人とやっていけるのか疑問に思い、離婚したという訳です。
今お付き合いしている男性とは、6年前に結婚相談所を通じて知り合った男性で、結婚の予定は今のところないようです。
結婚という形にこだわらず、お互い支え合う自由度がちょうどいいと。
この関係で満足している間は結婚しないと話していました。
この関係は、家事を女性が担うという概念からも解放されながら、お互い恋人同士のような素敵な関係。海外の熟年カップルのようです。
恋愛が人生の中心であったバブル世代は、恋愛の形も新たなトレンディードラマを作っているようです。
人生100年時代、「これから」を共に歩むパートナーを
人生100年時代、恋愛も結婚も、決して「若い人だけのもの」ではありません。
むしろ、これまで数々の経験を乗り越えてきた熟年世代だからこそ、穏やかでお互いを尊重しながら支え合う愛を育めると思います。
大切なのは、「これからの人生を、誰と、どんな気持ちで歩むか」ということで、過去にとらわれず、未来に希望を持って進んでほしいと思います。
人生の続きを一緒に楽しめるパートナーを、ゆっくり探してみませんか。
その一歩は、昔のような派手な出会いでなくても、同世代限定の婚活イベントや、趣味を通じた出会い、安心感のある中高年向けマッチングサービスなど、今のライフスタイルやあなたに合った形がきっとあります。
大切なのは、行動すること、心を開くこと。
これからの時間を、誰かと笑いながら過ごすために。
今日という日が、そのはじまりになりますように。
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