シム・ウンギョンの現在!日本語が更に上達し通訳に日韓繋ぐハーフ女優

シムウンギョンさんのご両親は、母が韓国人で父が日本人です。そのような環境からも日本での活躍を望み、映画『新聞記者』では第43回日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞し、卓越した日本語力と演技力で注目されました。

映画撮影時は、日本語の苦労もあったようですが、現在は韓国バラエティー番組で日本語の通訳をしたとの情報を見て、最近の彼女にスポットを当てていきます。
最後まで読んでくださいね。

シム・ウンギョンの現在の活動

彼女の最新映画出演は「The Killers」です
なんと彼女の韓国映画出演は6年ぶりとのこと。

この映画は、ヘミングウェイの短編小説「殺し屋」をモチーフにして制作されたオムニバス映画(短編映画の集合体)。
構成された4作品は、キム・ジョングァン監督の「変身」、ノ・ドク監督の「業者たち」、チャン・ハンジュン監督の「皆が彼を待つ」、イ・ミョンセ監督の「無声映画」で構成され、シム・ウンギョンさんが、各作品で出演します。

彼女は、この映画が「演技人生のターニングポイントとなった作品」だと語っています。
この作品でウンギョンさんは、今まで演じたことのないバンパイアやバーテンダーを演じます。「演技中は何も考えず、演技に没頭して自分の知らなかったエネルギーがわいてくる。演技は簡単ではない。今作を通じて今までおろそかにしてなかったか?」と自分を振り返りその後「役者という職業が大好きです」と語りました。

日本では、映画「The Killers」は公開されていないのですが、オムニバス映画も少ないですね。
短編映画とはいえ、役に対する理解は4つの作品に出演するので、4人とも違い物語の展開も早く大変な挑戦だと思います。
留まることを知らないウンギョンさんの挑戦から目が離せませんね。

シム・ウンギョン日本語通訳に

韓国のバラエティー番組「遊ぶなら何する?」に韓国でも人気の「劇映画孤独のグルメ」主演の松重豊さんが出演。

「孤独のグルメ」は、韓国で1/29公開以来大ヒットをおさめています。
特に注目したいのは、松重豊さん自身が初めて監督と脚本を手掛けたことです。

このバラエティー番組では、女優シム・ウンギョンさんとユ・ジェソクさん、イ・イギョンさんが松重豊さんと美味しいお店に行き、仲を深めました。

シム・ウンギョンさんは、この番組で松重豊さんとユ・ジェソクさん、イ・イギョンさんとの通訳を流暢な日本語で務めたり、イ・イギョンさんの日本語を正したりと大活躍のようでした。

「孤独のグルメ」は日本でも大人気のドラマですが、この作品は韓国の食文化を変えたと言われるほどです。
これまでの韓国の外食文化は、外食するなら家族や大勢の友人といった考えが強く、一人飯は寂しい人というイメージでした。

『孤独のグルメ』はそんなイメージを払拭して「ボッチ飯」を楽しむ「ホンパブ(一人飯)」という言葉まで生み出しました。
今回のウンギョンさんの日本語通訳は、きっと日韓の食の文化をも繋げる役目として一役かってくれたことでしょう。

シム・ウンギョンが日本語に目覚めた理由

ウンギョンさんは韓国で子役としてキャリアをスタートさせましたが、ある時から日本での活動を志すようになりました。
その背景には、彼女の家庭環境や独特な人生経験が影響しています。

シム・ウンギョンのプロフィールと家族

名前 シム・ウンギョン
ハングル 심 은경
出身地 大韓民国 江原道江陵市
生年月日 1994年5月31日(30歳)
身長/体重 160.5 cm
血液型 B型
職業 女優
事務所 ユマニテ
活動期間 2004~

ウンギョンさんの父は、日本人の事業家で母は韓国人の専業主婦です。
5歳上に兄がいて一般の家庭に生まれ育ちました。

幼少期のウンギョンさんは、とてもシャイで人前では全く話せず、すぐに母の後ろに隠れるような子どもでしたが、家族や親戚の前では歌ったり踊ったりして積極的な一面を覗かせていました。

演技を始めたのは9歳の頃で、母が、シャイなウンギョンさんを心配して、演技学校に通わせました。
通ったことによって、彼女は自分の意見が表現できるようになり、内気な性格が克服されるきっかけとなりました。

韓国での子役時代

2004年にドラマ『宮廷女官チャングムの誓い』でデビューし、『春のワルツ』『ファンジニ』に出演し子役として韓国で大成功を収めました。2006年にはKBS演技大賞の青少年演技賞を受賞し、多忙な日々を送る中で演技力を磨いていきました。
しかし、仕事に追われる日々の中で学業がおろそかになり、意を決して高校時代にアメリカへ留学する決断をします。

シム・ウンギョン日本文化と日本語の習得

アメリカ留学中、彼女はニューヨークで日本文化に触れる機会を得ます。
同級生の影響で日本のアニメやJ-POP、文学に興味を持つようになりました。
そして日本での活動を志すようになるのです。

その後2017年、念願叶って日本の芸能事務所「ユマニテ」と契約を締結。
ユマニテは故樹木希林さんや安藤サクラさんなど名演技派俳優が多く所属する事務所です。
契約後、彼女は6か月間日本語学校に通い、現場では台本を日本語と韓国語の両方で読みながら言語を習得していきました。

厳しい環境の中、日本語でのコミュニケーションを徹底的に鍛えたことで、短期間で流暢な日本語を身に付けることに成功しました。

彼女は日本語の学習について、「話せば話すほど難しさを感じる」と語っています。
特に敬語や発音に苦労しながらも、現場での経験を通じて徐々に上達していったのです。
また、彼女は日本語を学ぶ過程で、ただ言葉を覚えるだけでなく、日本特有の文化や礼儀作法にも深く触れることを心がけていたといいます。

このような姿勢が、彼女の演技にリアリティと説得力を与える要因となっているのですね。
語学の習得は、日々続けないとなかなか身に付きませんよね。
筆者は、英語と韓国語を習得したくて、韓国語オンラインやアプリを使い短時間でも学習しようと心がけています。しかし続ける事に挫折を繰り返していますが、ゆっくりでも進歩していると思い続けていきたいと思います。


シム・ウンギョンは日本語を習得し日本映画で成功する

彼女が注目を浴びるきっかけとなったのが、映画『新聞記者』です。
この作品で彼女は吉岡エリカという新聞記者の役を日本語で演じ、社会的なテーマに挑戦しました。

『新聞記者』での役どころ

主人公の吉岡エリカは、日本の新聞社で働く正義感あふれる記者で、政府の隠蔽工作を暴こうと奮闘する役どころです。シム・ウンギョンさんは、この複雑なキャラクターを演じ切り、観客や批評家から高い評価を受けました。

この演技が評価され、第43回日本アカデミー賞で優秀主演女優賞および最優秀主演女優賞を受賞しました。韓国人俳優が最優秀主演女優賞を受賞するのは、日本アカデミー賞史上初の快挙でした。

受賞時の日本語スピーチ

授賞式では彼女が日本語でスピーチを行い、次のように語っています。

「新聞記者は、どういうメッセージを伝えればいいのかを考えながら撮影した作品なので、私にとって本当に意味のある作品でした。俳優としてもう一歩成長できた貴重な作品だと思います。今後も良い俳優になれるよう努力を続けていきたいです。」

ウンギョンさんが演じた難しい役は、日本の社会背景や内容を理解することも大変で、日本の女優さんが演じても難しかったのではないかと思います。
ウンギョンさんの可能性は無限ですね。

今後も韓国と日本を行き来しながら、多彩な役柄を演じてスクリーンに登場する彼女の活躍が楽しみです。これからも彼女がどのような新たな挑戦を見せてくれるのか、期待が高まります。

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